くぼう‐もの【公方者】
室町時代、将軍に仕えた力者(りきしゃ)・雑色(ぞうしき)。
くぼう‐やく【公方役】
室町時代、幕府によって課せられた夫役(ぶやく)。
く‐もつ【公物】
おおやけの物。官有物。こうもつ。「—を犯すこと有らば罰すべし」〈今昔・二・四〉
く‐もん【公文】
1 律令時代の公文書(こうぶんしょ)の総称。諸国から中央政府に出した大計帳・正税帳・朝集帳・調庸帳を特に四度(しど)の公文という。 2 中世、荘園の文書の取り扱い、年貢の徴収などをつかさどった荘...
くもん‐じょ【公文所】
1 平安時代、諸国の国衙(こくが)で公文書を扱った役所。 2 平安時代、院・摂関家・寺院・荘園などで、主に所領・年貢の事務を執った所。 3 鎌倉時代、幕府の政務を扱った役所。のち、政所(まんどこ...
くもん‐ぶぎょう【公文奉行】
室町幕府の職名。禅寺関係の文書を扱った。
く‐やく【公役】
1 官府から人民に課せられた兵役や夫役(ぶやく)。 2 江戸時代、幕府が江戸の町人に課した夫役。のち、銀納となる。
くやく‐こま【公役小間】
江戸時代、幕府が江戸町人の屋敷地に対して公役を賦課するときの基本となる広さ。20坪を1小間とした。小間。
く‐よう【公用】
1 公の用件。こうよう。 2 中世、公事(くじ)として賦課された銭。公用銭。
くよう‐がく【公羊学】
「春秋」の意味を解説する「公羊伝」にもとづく学問。公羊高(くようこう)に始まり、董仲舒(とうちゅうじょ)・何休(かきゅう)らによって伝えられた。理想社会の制度をさまざまに構想する。