けん・す【兼す】
[動サ変]《「けんず」とも》兼ねる。兼任する。「右衛門督を—・して、検非違使の別当になり給ふ」〈平家・二〉
けん‐せつ【兼摂】
[名](スル)本務以外の仕事を兼ねつかさどること。兼任。「首相が外相を—する」
けん‐せんじ【兼宣旨】
平安時代以後、大臣・大将の任官の際、あらかじめ任命の日時を伝える宣旨。兼(か)ね宣旨。
けん‐たい【兼帯】
[名](スル) 1 一つで二つ以上の用を兼ねること。兼用。「朝昼—の食事」 2 一人で二つ以上の職務を兼ね帯びること。兼任。兼務。「二役(ふたやく)ヲ—スル」〈和英語林集成〉
けん‐だい【兼題】
《兼日(けんじつ)の題の意から》歌会・句会などで、題をあらかじめ出しておいて作るもの。また、その題。⇔席題。
けん‐にん【兼任】
[名](スル)一人で二つ以上の職務を兼ねること。兼務。「首相が外相を—する」⇔専任。
けん‐び【兼備】
[名](スル)二つ以上の長所やとりえなどをあわせもつこと。かねそなえていること。「知と勇とを—する」「才色—」
けん‐ぺい【兼併】
[名](スル)他国の土地などを自国の所有として併合すること。「勢力強大なるものが小国を—するは当然の道理で」〈魯庵・社会百面相〉
けん‐ぽ【兼補】
[名](スル)本来の職務のほかに他の職務に補任されること。
けん‐む【兼務】
[名](スル)本務のほかに他の職務を兼ねること。また、その職務。兼任。「総理大臣が外務大臣を—する」