せい‐さん【凄惨/悽惨】
[名・形動]目をそむけたくなるほどいたましいこと。ひどくむごたらしいこと。また、そのさま。「—をきわめる事故現場」「—な戦い」 [派生]せいさんさ[名]
せい‐せい【凄凄】
[形動タリ] 1 寒く冷たいさま。寒々とものさびしいさま。また、涼しいさま。「—たる微陽のまへ、遠路に臨んで眼(まなこ)をきはむ」〈平家・五〉 2 雨雲のわくさま。〈色葉字類抄〉
せい‐せつ【凄切/悽切】
[名・形動]身にしみて悲しく、物寂しいこと。また、そのさま。「一種言うべからざる—の調」〈鴎外訳・即興詩人〉
せい‐ぜつ【凄絶】
[名・形動]非常にすさまじいこと。また、そのさま。「—な争い」
せい‐ぜん【凄然】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 非常にもの寂しい感じがするさま。「—として眼冷かに」〈東海散士・佳人之奇遇〉 2 寒いさま。涼しいさま。また、冷たいさま。
せい‐そ【凄楚】
いたましく思うこと。悲しみいたむこと。「人情の上に於ける観察も曽て—惨澹の処に向わず」〈子規・獺祭書屋俳話〉
せい‐そう【凄愴/悽愴】
[名・形動]悲しみいたむこと。また、非常にいたましいさま。「宣教師たちの—な殉教の歴史」 [ト・タル][文][形動タリ]非常にいたましいさま。また、ものさびしく、すさまじいさま。「—とした戦...
せい‐ふう【凄風】
強くすさまじい風。ものすごい風。「—蕭々として戸外に鳴り」〈織田訳・花柳春話〉
せい‐りょう【凄寥】
[ト・タル][文][形動タリ]ものすごく寂しいさま。「—たる光景」
せい‐りょう【凄涼】
[ト・タル][文][形動タリ]ぞっとするほどもの寂しいさま。また、冷ややかなさま。「—たる夜色、人をして日中の苦熱を忘れしむれば」〈竜渓・経国美談〉