いか【凧/紙鳶】
《イカに形が似るところから》凧(たこ)のこと。主に関西地方でいう。いかのぼり。
いか‐のぼり【凧/紙鳶】
(主に関西地方で)凧(たこ)。《季 春》「—きのふの空のありどころ/蕪村」
え‐だこ【絵凧】
絵のかいてある凧。《季 春》→字凧
けんか‐だこ【喧嘩凧】
空に揚げた凧の揚げ糸を相手の凧の糸に絡ませ、切り合う遊び。切られた方が負け。糸にガラスの粉を塗りつけたりする。長崎のハタ、浜松の大凧合戦などが有名。
こそで‐いか【小袖凧】
小袖を模して作った紙だこ。こそでだこ。
じ‐だこ【字凧】
武者絵などでなく「龍」などの字の書いてあるたこ。《季 春》→絵凧
すが‐だこ【絓凧】
鳥の形などの小さな凧を、数多く絓糸(すがいと)で結びつけて揚げるもの。からす凧。
たこ【凧/紙凧】
細く割った竹で作った骨組みに紙を張って糸を結びつけ、風を利用して空高く飛ばして遊ぶ玩具。絵凧・字凧・奴(やっこ)凧など種々ある。いかのぼり。いか。《季 春》「糸のべて—の尾垂るる水田かな/子規」...
とんび‐だこ【鳶凧】
1 鳶が羽を広げた形に作った凧。 2 《1の動きがふらふらしているところから》人をののしっていう語。「—め、うるさいは」〈伎・助六〉
ひっぱり‐だこ【引っ張り凧/引っ張り蛸】
1 人気があって、多くの人から争って求められること。また、その人やその物。「あちこちから—の売れっ子」 2 磔(はりつけ)の刑。「片仮名の木の空で、このやうに手を広げ—は知れたこと」〈浄・歌念仏〉