おもい‐やり【思い遣り】
1 他人の身の上や心情に心を配ること。また、その気持ち。同情。「—のある処置」「病人に対する—がない」 2 想像。推察。「奥山の—だに悲しきにまたあま雲のかかるなになり」〈かげろふ・上〉 3 思...
おもい‐わ・く【思ひ分く】
[動カ四]物事を理解し判断をする。分別する。「さばかりの色も—・かざりけりや」〈源・野分〉 [動カ下二]に同じ。「とりどりに—・けつつ、ものいひたはぶるるも」〈堤・ほどほどの懸想〉
思(おも)うところ無(な)・し
思慮分別がない。「所せきさましたる人こそ、うたて—・く見ゆれ」〈徒然・二〉
おろおろ‐なみだ【おろおろ涙】
取り乱して分別もなく泣いて流す涙。「思案して見てくだされと小声ながらも—」〈一葉・別れ霜〉
かしこ【畏/恐/賢】
《形容詞「かしこい」の語幹から》 1 女性が手紙の終わりに添えるあいさつの語。かしく。男性の用いる「恐惶(きょうこう)謹言」などにあたる語。「あらあら—」 2 恐れ多いこと。もったいないこと。多...
金(かね)に目(め)が眩(くら)・む
金が欲しいあまり分別や良心を失う。「—・んで法を犯す仕事を引き受ける」
かみ‐わ・ける【噛み分ける】
[動カ下一][文]かみわ・く[カ下二] 1 食物をよくかんで味の違いを区別する。 2 物事の細かな違いを分別して考え理解する。「世の中の酸いも甘いも—・ける」
かん【観】
1 外から見たようすや感じ。外見。「別人の—がある」 2 仏語。真理を観じること。物事を細心に分別して観察し、道理を悟ること。
がん‐ぜ【頑是】
是非の区別。分別(ふんべつ)。→頑是ない「子供は—がないにもせい」〈浄・油地獄〉
きき‐わけ【聞(き)分け】
人の言うことを納得してそれに従うこと。多く、子供についていう。分別。「—のよい子」「—のないことを言う」