ちょうびさい‐こうぞう【超微細構造】
原子の発光スペクトルや吸収スペクトルに見られる小さい分裂した構造。電子の磁気モーメントと原子核の磁気モーメントの相互作用によって生じる。原子時計は、この構造に対応する、わずかに異なる二つのエネル...
ちょう‐りんかい【超臨界】
核分裂連鎖反応が臨界を超えた状態。中性子の発生量が消失量を上回る状態で、時間とともに核分裂の数が増えていく。臨界超過。
ていおん‐ていし【低温停止】
原子炉の核分裂反応が停止し、セ氏95度以下で原子炉が冷却・減圧されている状態。定期検査のため原子炉を長期間停止する場合に行う。冷態停止。CSD(cold shut down)。→冷温停止 →高温停止
ていそく‐ちゅうせいし【低速中性子】
エネルギーが約100電子ボルト以下の中性子。加速器中性子源や研究用原子炉で発生させることができ、中性子の散乱や回折による原子構造の解析や非破壊検査などに利用される。媒質中の分子と熱平衡に達し、0...
テクネチウム【technetium】
マンガン族元素の一。人工的に作られた最初の元素で、モリブデンに加速した重陽子を当ててつくる。ウラン核分裂でも生成。単体は銀白色の金属。化学的性質はレニウムに似る。元素記号Tc 原子番号43。
テルル‐ひゃくさんじゅうに【テルル132】
テルルの放射性同位体の一つ。核燃料であるウランが核分裂する際に発生する。半減期は3.2日。ベータ崩壊してヨウ素一三二に変わる。
テロメア【telomere】
細胞の核にある染色体の末端領域のこと。単純な反復配列からなり、細胞分裂のたびに短くなり、細胞は50〜60回しか分裂できない。反復数が次第に減少することが細胞老化に関係し、生体の老化との関連が示唆...
てんかん‐ろ【転換炉】
ウラン238などが中性子を吸収し、プルトニウム239などの核分裂性物質に転換される原子炉。
てんねん‐ウラン【天然ウラン】
ウラン鉱として、天然に産するウラン。ウラン238が主で、核分裂を起こす235を0.7パーセント強含む。
ディーエヌエー‐ふくせい【DNA複製】
細胞が分裂する際に、遺伝子の本体である二本鎖のDNAがほどけ、それぞれの鎖を鋳型にして、親DNA同じ塩基配列を持つ2組の二本鎖DNAが合成されること。