はつせ‐やま【初瀬山】
奈良県桜井市初瀬(はせ)にある山。[歌枕]「—今日もかぎりとながめつつ入相の鐘に秋ぞ暮れぬる」〈金槐集・上〉
はつ‐ぜっく【初節句】
生まれた子が初めて迎える節句。女児は3月3日、男児は5月5日。はつのせっく。
はつ‐ぜみ【初蝉】
その年に初めて聞く蝉の声。《季 夏》「—に朝の静けさなほのこる/楸邨」
はつ‐そら【初空】
《「はつぞら」とも》 1 元日の空。《季 新年》「—のたまたま月をのこしけり/万太郎」 2 初めてその季節らしく感じられる空。「ほととぎす—、卯月一日は衣がへとて」〈浮・永代蔵・一〉
はつそら‐づき【初空月】
陰暦正月の異称。
はつ‐たいけん【初体験】
初めての体験。特に、初めての性交体験。しょたいけん。
はつ‐たけ【初茸】
ベニタケ科のキノコ。日本特産。初秋、松林に生える。傘は中央のくぼんだ山形から漏斗状になり、淡赤褐色で表面に色の濃い同心円状の紋がある。傷ついた部分が緑青色に変わるので藍茸(あいたけ)ともいう。食...
はつ‐たび【初旅】
1 はじめて旅をすること。「海外への—」 2 新年になってはじめて旅をすること。また、その旅。《季 新年》
はつ‐たり【初垂り】
製塩のとき最初に垂れた塩の汁。一説に、塩を焼く直前の濃い塩水。「おしてるや難波の小江(をえ)の—を辛(から)く垂れ来て」〈万・三八八六〉
はつ‐だいし【初大師】
その年の最初の弘法大師の縁日。1月21日。初弘法。《季 新年》