わかれたるつまにおくるてがみ【別れたる妻に送る手紙】
近松秋江の中編小説。明治43年(1910)4月から7月にかけて「早稲田文学」誌に連載。妻に愛想を尽かされた売れない文学者を主人公とする私小説。続編に「疑惑」「執着」がある。
わかれのきょく【別れの曲】
《原題、(フランス)Chanson de l'adieu》ショパンのピアノ曲集「12の練習曲(作品10)」の第3番の通称。ホ長調。1934年公開の同曲を主題曲とする映画の邦題に由来し、欧米では「...
わかれ‐の‐くし【別れの櫛】
1 平安時代、斎宮(いつきのみや)となった皇女もしくは女王が、伊勢への出発を前に参内して別れを告げるとき、天皇がみずから斎宮の髪に挿して与えた櫛。 2 別離や不吉なことの前兆としての櫛。投げ捨て...
わかれ‐の‐そで【別れの袖】
別れを惜しんで涙をぬぐう袖。「いとどしく思ひけぬべし七夕の—に置ける白露」〈新古今・秋上〉
わかれのブルース【別れのブルース】
歌謡曲。歌手、淡谷のり子の代表曲。昭和12年(1937)発表。藤浦洸作詞、服部良一作曲。
わかれ‐ばなし【別れ話】
夫婦・恋人などが、別れるためにする話し合い。また、別れる話題。「—が出る」
わかれもたのし【別れも愉し】
《原題、(フランス)Le Plaisir de rompre》ルナールの戯曲。1897年発表。1幕の喜劇。
わか・れる【別れる】
[動ラ下一][文]わか・る[ラ下二]《「分かれる」と同語源》 1 一緒にいたものが離れ離れになる。互いに離れて去る。「駅で人と—・れる」「両親と—・れて暮らす」 2 夫婦・恋人などが、それまでの...
わかれるりゆう【別れる理由】
小島信夫の長編小説。昭和43年(1968)から昭和56年(1981)まで「群像」誌に連載され、昭和57年(1982)全3巻が刊行。同年、第35回野間文芸賞受賞。
わかれ‐わかれ【別れ別れ】
[名・形動]互いに離れ離れになること。また、そのさま。べつべつ。「親子が—に暮らす」