そぎ‐おと・す【削ぎ落(と)す】
[動サ五(四)] 1 けずり落とす。けずりとる。「骨についた魚の肉を—・す」「贅肉(ぜいにく)を—・す」 2 髪を切り落とす。「髪を—・しなどもせず」〈夜の寝覚・五〉
そぎ‐きり【削ぎ切り】
包丁をななめにして、肉や魚を薄く切ること。「フグを—にする」
そぎ‐すえ【削ぎ末】
髪の毛を削ぎ落としてそろえた末端。また、削ぎ落とした髪。「髪は尾花のやうなる—して」〈能因本枕・一八六〉
そぎ‐す・つ【削ぎ捨つ】
[動タ下二] 1 髪を切る。また、髪を切って出家する。「清らなる御髪を—・てて」〈源・柏木〉 2 省略する。はぶく。「いみじく事ども—・てて、世の煩ひあるまじくと省かせ給へど」〈源・若菜下〉
そぎ‐そで【削ぎ袖】
振袖の袖の形の一。袖口を小さくし、袖下の角を丸く削ぎ取ったような形の袖。江戸初期に流行。
そぎ‐だけ【削ぎ竹】
先を削いでとがらせた竹。
そぎ‐つぎ【削ぎ接ぎ/殺ぎ継ぎ】
1 二つの木材の端を斜めに削ぎ落とし、その切り口を合わせて釘で止める接合法。 2 金属と木、竹と木のように材質の異なったものを接合すること。また、そのもの。
そぎ‐と・る【削ぎ取る】
[動ラ五(四)]削いで取る。けずりとる。「耳を—・られる」
そぎ‐ぶき【削ぎ葺き/枌葺き】
削ぎ板で屋根を葺くこと。また、その屋根。
そぎ‐めつぎ【削ぎ芽接ぎ】
接ぎ木の方法の一。台木の側面をはぐようにけずり、上部を開いて芽のついた接ぎ穂を挿入し、固定する。