われ【割れ/破れ】
1 割れること。また、割れたものや、その破片。「ガラスの—」「—茶碗」 2 ある数量以下になること。「額面—」「定員—」
われ‐かえ・る【割れ返る】
[動ラ五(四)]「割れる」を強めていう語。騒音・喝采(かっさい)などのはなはだしいようすに用いる。「場内が—・るばかりの歓声」
われ‐がね【破れ鐘/割れ鐘】
ひびの入った釣鐘。また、その音から、濁った太い大声のたとえにもいう。「—のような大声」
われ‐ずもう【割れ相撲】
勝負のつかない相撲。
われ‐ぜに【割れ銭/破れ銭】
破損した貨幣。中世、悪銭の一種として撰銭(えりぜに)の対象となった。
われ‐ぢゃわん【破れ茶碗/割れ茶碗】
ひびのはいった茶碗。また、一部の欠けた茶碗。
われ‐て【割れて/破れて】
[副]無理に。強いて。「男、—あはむと言ふ」〈伊勢・六九〉
われ‐なべ【破れ鍋/割れ鍋】
割れた鍋。
破(わ)れ鍋(なべ)に綴(と)じ蓋(ぶた)
破損した鍋にもそれ相応の蓋があること。どんな人にも、それにふさわしい伴侶があることのたとえ。また、両者が似通った者どうしであることのたとえ。 [補説]「綴じ蓋」を「閉じ蓋」と書くのは誤り。「綴じ...
われ‐のこり【割れ残り】
過去に発生した地震の震源域で、プレートの岩盤が破壊されずに残った領域。 [補説]嘉永7年(1854)の東海地震(安政東海地震)が熊野灘から駿河湾にかけての領域を震源域として発生したのに対し、昭和...