しん‐ゆう【真勇】
まことの勇気。本当の勇気。
たい‐ゆう【大勇】
《「だいゆう」とも》本当の勇気。真に必要なときにあらわす勇気。⇔小勇。「小節に関わらぬが—也」〈一葉・別れ霜〉
たん‐ゆう【胆勇】
ものに動じない勇気があること。「—無双」「その生平—ありて、性行純実なる一斑を見るに足れり」〈中村訳・西国立志編〉
ちゅう‐ゆう【忠勇】
[名・形動]忠義心があつく勇気のあるさま。「—な(の)民」「—無双」
ち‐ゆう【知勇/智勇】
知恵と勇気。また、知者と勇者。「—兼ね備えた名将」
ちょとつ‐きゆう【猪突豨勇】
《「漢書」食貨志から。「豨」はイノシシの子の意》イノシシやイノシシの子のように、あとさきを考えずに突き進む勇気。また、そうした勇気のある人。猪勇。
ちょ‐ゆう【猪勇】
イノシシのように、目標に向かって突進する向こう見ずな勇気。また、その人。
ちん‐ゆう【沈勇】
[名・形動]落ち着いていて勇気のあること。また、そのさま。「—の士」「—だと御賞美になったのも」〈芥川・或日の大石内蔵助〉
ばん‐ゆう【蛮勇】
事の理非や是非を考えずに発揮する勇気。向こう見ずの勇気。「—を振るう」
ひっぷ‐の‐ゆう【匹夫の勇】
《「孟子」梁恵王下から》思慮分別なく、血気にはやるだけのつまらない勇気。