い‐しゃ【医者】
病人の診察・治療を職業とする人。医師。「町—」
うま‐いしゃ【馬医者】
馬の病気やけがを治療する医者。馬医(ばい)。
えま‐いしゃ【絵馬医者】
《往診するふりをして、暇つぶしに社寺の絵馬を見て歩くというところから》はやらない医者をからかっていう語。「人には—といはれて、口惜しかりし」〈浮・永代蔵・二〉
おて‐いしゃ【御手医者】
「手医者」に同じ。御手前医者。侍医。「—坂川玄春」〈浮・伝来記・五〉
かち‐いしゃ【徒医者】
自家用の駕籠(かご)を持たないため、徒歩で往診する貧乏な医者。「—ながら、療治よくせらるる」〈浮・永代蔵・六〉
たいこ‐いしゃ【太鼓医者】
医術がへたで、人の機嫌をとって世を渡る医者。
たけのこ‐いしゃ【筍医者】
《やぶ医者にも至らないという意》技術が未熟で拙劣な若い医者。
ちご‐いしゃ【稚児医者】
小児を専門にみる医者。「—はお輿(こし)つき」〈浄・丹波与作〉
て‐いしゃ【手医者】
おかかえの医者。出入りの医者。「—間もなく見まはれ」〈浮・織留・六〉
でも‐いしゃ【でも医者】
《「でも」は接頭語》未熟な医者。藪(やぶ)医者。→でも