なん‐よう【南洋】
1 日本の南方、特に太平洋の赤道付近の海洋とその洋上にある島々の総称。第二次大戦後はほとんど用いられない呼称。 2 清末の中国で、江蘇省以南の沿海諸省の総称。
なんよう‐いにんとうちりょう【南洋委任統治領】
日本が第一次大戦で獲得した植民地。ミクロネシアの赤道以北で、グアム島を除くマリアナ諸島、カロリン諸島、マーシャル諸島、バベルダオブ島(パラオ諸島の主島)など1400の島々からなる。
なんよう‐ぐんとう【南洋群島】
太平洋西部の赤道以北にある諸島群。マリアナ・パラオ・カロリン・マーシャル諸島をさし、大部分はもとドイツ領で、第一次大戦後に日本の委任統治領となり、第二次大戦後は米国の信託統治領。南洋諸島。
なんようこうはつ【南洋興発】
第一次大戦後に日本の委任統治領となった南洋諸島で製糖事業を中心に事業展開した株式会社。第二次大戦終戦時にGHQの指令により解散した。→南洋委任統治領
なんよう‐しょとう【南洋諸島】
⇒南洋群島
なんよう‐すぎ【南洋杉】
1 ナンヨウスギ科の常緑高木。生長が早く、樹皮はざらざらして横に裂け、枝は輪生する。葉は針形。オーストラリアの原産で、日本では温室で栽培。アローカリア。 2 ナンヨウスギ科の裸子植物の総称。38...
なんよう‐ちょう【南洋庁】
第一次大戦後、日本の委任統治領となった南洋群島に関する行政事務を行った官庁。大正11年(1922)パラオ諸島のコロールに置かれ、昭和20年(1945)ポツダム宣言の受諾により消滅。