い‐きゃく【委却】
[名](スル) 1 自分の立場や考えを捨てて他にまかせること。「実用に逼(せま)られて、時好の程度に己れを—した建築である」〈漱石・虞美人草〉 2 心の重荷を払いのけること。「迫害の苦痛を—する...
い‐きゃく【違格/違却】
1 律令制で、格(きゃく)に反すること。〈書言字考節用集〉 2 道理からはずれること。不都合なこと。「いらぬ化粧わざ、何とも—千万と」〈浄・薩摩歌〉 3 思惑がはずれて困ること。困惑。「嚢中十銭...
い‐きゃく【遺却】
[名](スル)忘れ去ること。「後人をして之(これ)を追想して—することなからしむ」〈村田文夫・西洋聞見録〉
いっかつ‐しょうきゃく【一括償却】
取得価額が20万円未満の固定資産について、3年間で均等に減価償却すること。
いほうせい‐そきゃく【違法性阻却】
違法と推定される行為について、特別の事情があるために違法性がないとすること。法令による行為や正当防衛・緊急避難など。
かいいれ‐しょうきゃく【買入消却】
会社が発行した社債または株式を流通市場から買い入れて、これを消滅・失効させること。社債の場合は、満期に全額返済する負担を避けるための一方法として、株式の場合は、資本減少の一方法として用いられる。
か‐れいきゃく【過冷却】
液体や蒸気を融点または沸点以下に冷やしても、固化や液化が起こらない状態。過冷。
かん‐きゃく【閑却】
[名](スル)なおざりにすること。いい加減にほうっておくこと。「—し得ない問題」
き‐きゃく【棄却】
[名](スル) 1 捨て去ること。捨てて取り上げないこと。「問題を—する」 2 裁判所が、受理した訴訟について審理の結果、その理由がないとして請求などをしりぞけること。刑事訴訟では、手続きの無効...
きゃく【却】
[常用漢字] [音]キャク(漢) [訓]しりぞく しりぞける かえって 1 その場から後ろに引き下がる。しりぞく。「退却」 2 差し出したものを引っこませる。しりぞける。「却下/棄却」 3 除き...