もみじ‐いちご【紅葉苺】
バラ科の落葉小低木。中部以北の山地に自生。枝にとげがあり、葉は卵形で手のひら状に切れ込みがある。4、5月ごろ、白い5弁花をつけ、実は黄色に熟し、味がよい。きいちご。《季 春》
もめん‐づる【木綿蔓】
マメ科の多年草。山地に生え、茎は地をはう。葉は卵形の小葉からなる羽状複葉。夏、淡黄緑色の蝶形の花を総状につけ、豆果は密集してつく。名は、根が繊維状に裂けやすいことによる。
もよう‐ふぐ【模様河豚】
フグ科の海水魚。暖海のサンゴ礁などにすむ。全長約50センチ。体は長卵形で、小さなとげが密生し、白地に多数の小黒点がある。幼魚は、腹側に暗褐色の線が複雑に走る。有毒。
もり‐あおがえる【森青蛙】
無尾目アオガエル科の両生類。日本固有種。体長5〜9センチで雌のほうが大きい。背面は緑色であるが、不規則な褐色斑をもつものもある。主に本州の山間部に生息し、4〜6月ごろ、水辺付近の樹上に泡状の卵塊...
モルネー‐ソース【mornay sauce】
西洋料理のソースの一。ベシャメルソースにチーズ、あるいはチーズと卵黄を加えたもの。主に、グラタンに用いられる。フランス国王アンリ4世の側近の名から。
もんがら‐かわはぎ【紋殻皮剝】
フグ目モンガラカワハギ科の海水魚。全長約35センチ。体は卵形で側扁し、口のまわりが橙色、背は黒褐色で黄色の網状斑があり、腹部には大きな淡青色の円斑が並ぶ。南日本から熱帯地方の岩礁に生息。観賞用。
やこう‐がい【夜光貝】
リュウテンサザエ科の巻き貝。潮間帯下の岩礁にすみ、貝殻は球卵形で、殻径約20センチと大形。殻は厚く、表面は緑茶色、内面は真珠光沢が強い。奄美群島以南に産し、肉は食用、殻は貝細工や螺鈿(らでん)の...
やながわ‐なべ【柳川鍋】
背開きにしたドジョウを、浅い鍋にささがきゴボウを敷いた上に並べ、味付けして煮て、卵を流し込んでとじた料理。名称は、江戸末期に売りだした店の屋号からとも、柳川焼の土鍋を使ったからともいう。《季 夏》
やはず‐そう【矢筈草】
マメ科の一年草。草地などに生え、高さ10〜30センチ、多くの枝を出す。葉は3枚の長卵形の小葉からなる複葉。小葉をちぎると、側脈に沿ってV字形に裂ける。8、9月ごろ、淡紅色の蝶形の小花が咲く。牧草...
やはず‐はんのき【矢筈榛の木】
カバノキ科の落葉小高木。本州の中北部の山地に自生。樹皮は黒灰色。葉は倒卵形で先がくぼみ、矢筈形をしている。春に花をつけ、雄花穂は垂れ、雌花穂は楕円形。実は褐色に熟す。