とり‐こし【取(り)越し】
期日を繰り上げて事を行うこと。「—の御年始さと」〈一葉・わかれ道〉
とりこし‐くろう【取(り)越し苦労】
《「とりこしぐろう」とも》どうなるかわからないことをあれこれ心配すること。杞憂(きゆう)。
とり‐こ・す【取(り)越す】
[動サ五(四)] 1 期日を繰り上げて事を行う。「—・して法要を営む」 2 先のことをあれこれ考える。予測する。「此分なら、と文三は—・して安心をして」〈二葉亭・浮雲〉
とり‐こな・す【取り熟す】
[動サ五(四)]うまく取り扱う。「悉く大自然の点景として描き出されたものと仮定して—・して見様(みよう)」〈漱石・草枕〉
とり‐こぼし【取り零し】
勝てるはずの勝負に負けること。
とり‐こぼ・す【取り零す】
[動サ五(四)]勝てるはずの勝負に負ける。「大切な試合を—・す」
とり‐こみ【取(り)込み】
1 外に出した物を取って内に入れること。「洗濯物の—」 2 不幸など、不意の出来事や急を要することなどで、ごたごたすること。「お—中を失礼しました」 3 「取り込み詐欺」の略。
とりこみ‐ごと【取(り)込み事】
冠婚葬祭などで家の中がごたごたすること。
とりこみ‐さぎ【取(り)込み詐欺】
代金を支払う意志がないのに、商品を仕入れてだましとること。また、その商品を転売する行為。
とり‐こ・む【取(り)込む】
[動マ五(四)] 1 外に出してある物を取って中に入れる。とりいれる。「洗濯物を—・む」「のれんを—・む」 2 ㋐他のいいものを受け入れる。取り入れる。「大和絵の技法を—・む」 ㋑不正な方法で金...