めし【召し】
貴人が呼び招くこと。「おとど、参り給ふべき—あれば、参り給ふ」〈源・桐壺〉
めしあがり‐もの【召(し)上(が)り物】
他人を敬って、その飲食物をいう語。お食べになる物。
めし‐あが・る【召(し)上(が)る】
[動ラ五(四)]「食う」「飲む」の尊敬語。「何を—・りますか」
めし‐あ・げる【召(し)上げる】
[動ガ下一][文]めしあ・ぐ[ガ下二] 1 官府や主君が所有物を取り上げる。「領地を—・げる」 2 貴人が下位の人を呼び寄せる。召し出す。「この歌は、まだ殿上許されざりける時に、—・げられて」〈...
めし‐あわ・す【召し合はす】
[動サ下二]呼び出して対決させる。「御前(ごぜん)にて—・せられたりけるに」〈徒然・一三五〉
めし‐あわせ【召(し)合(わ)せ】
1 呼び出して対決させること。特に、相撲(すまい)の節(せち)の当日、左右の相撲人に勝負をさせたこと。 2 両方から引き合わせるようにした引き戸や障子。また、その合わさる部分。
めし‐い・ず【召し出づ】
[動ダ下二]「めしだす」に同じ。「二三人ばかり—・でて」〈枕・二三〉
めし‐いだ・す【召し出だす】
[動サ四]「めしだす」に同じ。「年老いたる法師、—・されて」〈徒然・一七五〉
めし‐い・る【召し入る】
[動ラ下二]貴人が、下位の人を呼んで中へ入れる。「道あけていと近う—・れられたるこそうれしけれ」〈枕・二七六〉
めし‐おおせ【召し仰せ】
上位の人が下位の人を召し出して、特定の用件・任務を命じること。「力及ばせ給はで、その夜—ありけり」〈著聞集・三〉