あか‐ガッパ【赤ガッパ】
柿渋(かきしぶ)で赤く染めた桐油紙(とうゆがみ)製のカッパ。江戸時代、下級の武士などが雨や雪のときに用いた。
あま‐ガッパ【雨ガッパ】
雨天のときに着るカッパ。
かざ‐ガッパ【風ガッパ】
袖のない木綿製の風雨よけのカッパ。江戸時代、商人が旅行などに用いた。
カッパ【(ポルトガル)capa】
1 雨天の外出に用いる外套(がいとう)の一。ラシャ製のものが伝わったが、日本では綿布や紙に桐油(とうゆ)を引いて、形も、袖のない丸ガッパから着物風の袖ガッパになった。雨ガッパ。 2 荷物・駕籠(...
かみ‐ガッパ【紙ガッパ】
桐油紙(とうゆがみ)で作ったカッパ。江戸時代の庶民の雨具。
そで‐ガッパ【袖ガッパ】
袖をつけ、和服仕立てにしたカッパ。→カッパ
とうゆ‐ガッパ【桐油ガッパ】
桐油紙で作った雨ガッパ。主として旅装用。
とんび‐ガッパ【鳶ガッパ】
男子の和服用防寒外套(がいとう)。インバネスの変形したもので、幅広の袖で、身頃(みごろ)にゆったりとしたケープがつく。二重回し。
なが‐ガッパ【長ガッパ】
着物の裾(すそ)までおおう、丈の長い袖ガッパ。雨天用・道中用。
はん‐ガッパ【半ガッパ】
上半身を覆う、丈の短いカッパ。「上に鉄無地の—を着て」〈荷風・雪解〉