よ‐どの【夜殿】
寝所。寝室。「置く霜の暁起きを思はずは君が—に夜離(が)れせましや」〈後撰・恋五〉
よ‐な
[連語] 1 《終助詞「よ」+終助詞「な」。文末に用いる》念を押し、確かめる意を表す。…(だ)よね。「君も行く—」「確かにそう言った—」 2 《間投助詞「よ」+間投助詞「な」》 ㋐相手に言い聞か...
よならべ‐て【夜並べて】
[副]毎夜。夜ごとに。「—君を来ませとちはやぶる神の社(やしろ)を祈(の)まぬ日はなし」〈万・二六六〇〉
よ‐の‐かぎり【世の限り】
1 命のあるかぎり。死ぬまで。一生涯。「立ちしなふ君が姿を忘れずは—にや恋ひ渡りなむ」〈万・四四四一〉 2 この世の終わり。臨終。「独りの母親こがれて、—と知らせて」〈浮・男色大鑑・六〉
よ‐の‐ぎ【余の儀】
「余の儀にあらず」などと否定表現を伴って用い、次に述べる事柄を強調する。別の理由。「君を呼んだのは—ではない」
よばい‐ぶみ【婚ひ文】
求婚の手紙。恋文。「—の大和歌なきは」〈宇津保・藤原の君〉
よび‐こ・す【呼び越す】
[動サ四]呼び寄せる。「垣越しに犬—・して鳥狩(とがり)する君」〈万・一二八九〉
よび‐すて【呼(び)捨て】
《「よびずて」とも》人の名を「君」「様」「さん」などの敬称をつけずに呼ぶこと。よびつけ。「部下を—にする」
よも‐の‐あらし【四方の嵐】
1 あたりを吹き荒れる嵐。 2 浮世の波風。「浅茅生(あさぢふ)の露のやどりに君を置きて—ぞしづ心なき」〈源・賢木〉
より
[格助]名詞、活用語の連体形、副詞、一部の助詞などに付く。 1 比較の標準・基準を表す。「思った—若い」「以前—腕があがった」「おなじ程、それ—下﨟(げらふ)の更衣たちは、まして安からず」〈源・...