あっ‐け【呆気】
(多く「あっけにとられる」の形で)意外な事に出会い、驚きあきれる状態。「突然走り出した彼を—にとられながら見送った」
あっけ‐な・い【呆気ない】
[形][文]あっけな・し[ク]思ったより内容が貧弱または単純で、おもしろみがない。期待外れでもの足りない。「—・い結末」「—・く敗れる」 [派生]あっけなさ[名]
呆気(あっけ)にとら◦れる
⇒呆気
ほう【呆】
[音]ホウ(ハウ)(漢) ボウ(バウ)(慣) [訓]あきれる 〈ホウ〉愚か。ばか。「阿呆(あほう)・痴呆」 〈ボウ〉ぼんやりするさま。「呆然」 [難読]呆気(あっけ)
ほう・ける【惚ける/耄ける/呆ける】
[動カ下一][文]ほう・く[カ下二] 1 知覚のにぶった状態になる。ぼんやりする。ぼける。「起きぬけの—・けた顔」「病み—・ける」 2 (ふつう「蓬ける」と書く)草や髪の毛などが、ほつれ乱れる。...
ほう‐すけ【呆助】
「あほう」を略して人名のようにいった語。おろかもの。「赤シャツは腑抜けの—だと云ったら」〈漱石・坊っちゃん〉
ほ・く【惚く/呆く】
《「ほぐ」とも》 [動カ四]知覚がにぶくなる。ぼんやりする。ぼける。「世にも—・きたることとそしり聞こゆ」〈源・常夏〉 [動カ下二]「ほける」の文語形。
ほ・ける【惚ける/呆ける】
[動カ下一][文]ほ・く[カ下二]《「ほげる」とも》 1 「ほう(惚)ける2」に同じ。「遊びに—・ける」「かの中納言は—・けて、妻にのみ従ひて」〈落窪・三〉 2 「ぼ(惚)ける2」に同じ。「夕も...
ぼう【呆】
⇒ほう
ぼう‐ぜん【呆然】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 あっけにとられているさま。「意外な成り行きに—とする」 2 気抜けしてぼんやりしているさま。「ひとり残され—と立ちつくす」