ちょう‐てん【長点】
和歌・連歌・俳諧などで、特にすぐれた作品に加える評点。長く引いた点や、二重のかぎ印などを用いる。
ちょくせん‐しゅう【勅撰集】
勅命または院宣によって撰者が作品を選び編集した和歌集・漢詩文集。特に、勅撰和歌集をいう。⇔私撰集。
ちょくせん‐わかしゅう【勅撰和歌集】
勅命または院宣によって編纂された和歌集。古今和歌集から新続古今和歌集までの二十一代集。勅撰集。⇔私撰和歌集。
ちらし‐がき【散らし書(き)】
色紙・短冊などに、和歌や文句を行頭・行末や行間をそろえず、濃く薄く、太く細く、さまざまに散らして書くこと。
つい‐まつ【続松】
《「つぎまつ」の音変化》 1 たいまつ。「その杯の皿に、—の炭して、歌の末を書きつぐ」〈伊勢・六九〉 2 《斎宮の上の句に在原業平がたいまつの炭で下の句を書きつけたという伊勢物語の故事から》和歌...
つきなみ‐かい【月並(み)会】
毎月きまって開く会合。多く和歌・連歌・俳句の会などにいう。
つき‐の‐いでしお【月の出潮】
月が出るとともに満ちてくる潮。つきのでしお。「和歌の浦に—のさすままに夜なく鶴の声ぞかなしき」〈新古今・雑上〉
つきのおちば【槻の落葉】
江戸後期の歌文集。9巻4冊。荒木田久老(ひさおゆ)著。寛政年間(1789〜1801)の成立。和歌・随筆などを収録。
つぎ‐うた【続ぎ歌/継(ぎ)歌/次歌】
1 歌会で、五十首・百首など一定数の詠題をくじなどで分け、列座の複数の作者が次々に和歌を詠むこと。また、その和歌。鎌倉中期以降に流行。 2 次節(つぎぶし)の異称。
つづらぶみ【藤簍冊子】
江戸後期の歌文集。6巻。上田秋成著。享和2年(1802)成立、文化2〜3年(1805〜06)刊。流麗な雅文体で記された紀行・文集と和歌からなる。