くに‐つ‐かみ【国つ神/地祇】
天孫降臨以前からこの国土を治めていた土着の神。地神。→天(あま)つ神「僕(あれ)は—、大山津見の神の子ぞ」〈記・上〉
くに‐つ‐つみ【国つ罪】
1 地上で犯した罪。国の人々の犯した罪。→天(あま)つ罪「ここだくの罪を天つ罪と法(の)り別けて、—と」〈祝詞・六月晦大祓〉 2 国法を犯した罪。「神宝(かんだから)を盗みとりしは例(ためし)な...
くに‐つ‐ふみ【国つ書/国つ記】
国の歴史を記した書物。「天皇記(すべらみことのふみ)及び—…を録(しる)す」〈推古紀〉
くに‐つ‐まなび【国つ学び】
国学(こくがく)を訓読みにした語。
くに‐つ‐みかみ【国つ御神】
「国つ神」を敬っていう語。「ささなみの—のうらさびて荒れたる京(みやこ)見れば悲しも」〈万・三三〉
くに‐つ‐もの【国つ物】
その国から産出する物。土地の産物。「大唐の—を庭中(おほには)に置く」〈推古紀〉
くに‐つ‐やしろ【国つ社】
国つ神を祭った神社。「神等をば天つ社、—と忘るる事なく」〈祝詞・竜田風神祭〉
くに‐づくし【国尽(く)し】
日本諸国の国の名をすべて列挙して、歌いやすいようにつづったもの。江戸時代から明治初期にかけて習字の手本とされた。
くに‐づめ【国詰め】
江戸時代、大名やその家臣が国もとで在勤すること。→江戸詰め
くに‐てがた【国手形】
《出身地を証明するものの意》江戸時代、方言・国なまりをいった語。