しんじゅうまんねんそう【心中万年草】
浄瑠璃。世話物。3巻。近松門左衛門作。宝永7年(1710)大坂竹本座初演。思春期の少年少女、お梅と久米之介との情死事件を脚色したもの。
しんじゅう‐もの【心中物】
浄瑠璃・歌舞伎・歌謡などの一系統で、心中を題材としたもの。天和3年(1683)に大坂であった情死事件を歌舞伎化したのが最初とされる。以後、幕末まで多くの作品が作られた。
しんじゅうやいばはこおりのついたち【心中刃は氷の朔日】
浄瑠璃。世話物。3巻。近松門左衛門作。宝永6年(1709)大坂竹本座初演。遊女小かんと鍛冶屋の弟子平兵衛との情死事件を脚色したもの。
しんじゅうよいごうしん【心中宵庚申】
浄瑠璃。世話物。3巻。近松門左衛門作。享保7年(1722)大坂竹本座初演。紀海音の「心中二つ腹帯」と同題材で競演した。
しん‐せい【晨星】
1 明け方の空に残る星。 2 《1がまばらであるところから》物事のまばらなこと、少ししかないことのたとえ。「本当に財産を拵えた人は、—寥々(りょうりょう)さ」〈鴎外・鼠坂〉
しんぞう‐やぶり【心臓破り】
傾斜が非常に急であること。地表の起伏がとても大きいこと。そこを上るときに、心臓が破裂するくらい負荷がかかることから。「—の坂」
しんぱんうたざいもん【新版歌祭文】
浄瑠璃。世話物。2巻。近松半二作。安永9年(1780)大坂竹本座初演。お染と久松との情死事件を脚色したもの。上の巻「野崎村」の段が有名。→お染久松
しん‐まい【新米】
1 その年新しくとれた米。収穫当年度産の米。《季 秋》「—の坂田は早しもがみ河/蕪村」⇔古米。 2 《「しんまえ(新前)」の音変化》仕事・芸事などを始めてからまだ日数が少なく、それに慣れていない...
じこう‐じ【慈光寺】
埼玉県比企郡ときがわ町にある天台宗の寺。山号は都幾山。開創年代は延暦年間(782〜806)、開山は鑑真(がんじん)の弟子の道忠と伝える。江戸時代は寛永寺の末寺。法華一品経などは慈光寺経として国宝...
じしん‐ばん【自身番】
江戸時代、江戸・大坂などの大都会で、市中の警備のために各町内に置かれた番所。初め地主自らがその番にあたったが、のち、町民の持ち回りとなった。