ぬり‐がさ【塗り笠】
薄いへぎ板に紙を張り、黒漆を塗った笠。近世、多く女子が用いた。
ぬり‐きじ【塗り素地】
塗り物の素地。塗り下地。
ぬり‐ぐすり【塗(り)薬】
患部の皮膚に塗る薬。塗布剤。
ぬり‐け・す【塗(り)消す】
[動サ五(四)]あるものの上に塗って、もとのものが見えないようにする。「塀の落書きを—・す」
ぬり‐げた【塗(り)下駄】
漆塗りの下駄。
ぬり‐こく・る【塗りこくる】
[動ラ五(四)]むやみに塗りつける。ぬりたくる。「絵の具を—・る」
ぬり‐こ・む【塗(り)込む/塗り籠む】
[動マ五(四)]すきまなくしっかりと塗る。「軟膏を—・む」 [動マ下二]「ぬりこめる」の文語形。
ぬり‐こ・める【塗(り)込める/塗り籠める】
[動マ下一][文]ぬりこ・む[マ下二]外側から見えないように上から塗り固める。塗ってすきまをなくす。「壁に経文を—・める」
ぬり‐ごし【塗り輿】
箱の表面を漆塗りにした輿。公方(くぼう)・門跡・長老などが略儀用の乗り物として用いた。塗り板輿。
ぬり‐ごめ【塗り籠め】
1 寝殿造りで、母屋(おもや)の一部を仕切って周囲を厚く壁で塗り、明かり取りと妻戸を設けた部屋。寝所または納戸として用いた。 2 「塗り籠め籐(どう)」の略。