かすみ【霞】
1 空気中に浮かんでいるさまざまな細かい粒子のため、遠くがはっきり見えない現象。また、霧や煙が薄い帯のように見える現象。「—がたなびく」《季 春》「指南車を胡地に引去る—かな/蕪村」 2 (「翳...
か‐ばしら【蚊柱】
夏の夕方、軒先などに、蚊やユスリカなどが群れをなして飛び、柱のように見えるもの。ふつう雄からなり、雌が飛び入って交尾することが観察される。「—が立つ」《季 夏》
からす‐うり【烏瓜】
ウリ科の蔓性(つるせい)の多年草。山野に生え、巻きひげで他に絡みつく。葉は手のひら状に浅く裂ける。雌雄異株。夏の夕方、花びらの縁が糸状に裂けた白い花をつけ、実は楕円形で赤く熟す。塊根からとるでん...
かわたれ‐どき【かわたれ時】
《「彼(か)は誰(たれ)時」の意。あれはだれだとはっきり見分けられない頃》はっきりものの見分けのつかない、薄暗い時刻。夕方を「たそがれどき」というのに対して、多くは明け方をいう。
ガス‐とう【ガス灯】
ガスを燃やして発する光を利用する明かり。日本では明治5年(1872)横浜で最初に使用。のち、東京で街灯とされ、点灯夫が夕方に点灯、朝に消灯した。ガスランプ。ガスライト。
きん‐か【槿花】
1 ムクゲの花。朝に開いて夕方にはしぼむところから、はかない栄華のたとえにされる。 2 アサガオの花。
くた・つ【降つ】
[動タ四]《「くだつ」とも》 1 盛りを過ぎる。衰える。「わが盛りいたく—・ちぬ」〈万・八四七〉 2 日が傾き夕方に近づく。また、夜半が過ぎて明け方へ向かう。「日—・つなへに消(け)ぬべく思ほゆ...
くれ‐がた【暮れ方】
1 日の暮れるころ。夕暮れ時。夕方。「日も—になる」⇔明け方。 2 年・年代・季節などの終わり。「冬の—」
くれ‐ぐれ【暮れ暮れ】
日が暮れようとするころ。暮れ方。夕方。「其日の—に母親は還(もど)って来たのである」〈紅葉・多情多恨〉
くれ‐つ‐かた【暮れつ方】
1 日の暮れるころ。夕方。「辰の日の—遣はす。御文のうち、思ひやるべし」〈源・少女〉 2 年や季節の終わりに近いころ。「春の—、のどやかに艶なる空に」〈徒然・四三〉