げじげじ‐しだ【蚰蜒羊歯】
ヒメシダ科の多年生のシダ。関東以西の林縁や石垣などに生える。葉は長さ30〜60センチで、羽状に分裂した羽片が中軸に互生するようすがゲジゲジを思わせるのでこの名がある。
げっか‐こう【月下香】
キジカクシ科の多年草。花は純白色で甘い香りがある。メキシコの原産で、切り花用に栽培される。チューベローズ。
げっか‐びじん【月下美人】
サボテン科の多年草。クジャクサボテンの仲間で、茎は平たく、葉状。夏の夜、白色で香りのある大花を開き、数時間でしぼむ。メキシコの原産。《季 夏》「—は一夜の雌蕊(めしべ)雄蕊かな/楸邨」
げっ‐とう【月桃】
ショウガ科の多年草。高さ約3メートル。初夏、芳香のある白色の花が咲く。小笠原・沖縄および南方諸島の山野に生え、観賞用に栽培もされる。生葉は包装に、茎は乾燥してマット・漁網などの繊維に利用される。...
げん‐の‐しょうこ【現の証拠】
フウロソウ科の多年草。山野に自生。葉は手のひら状に裂ける。夏、白色や紅紫色の5弁花をつけ、実は熟すと五つに裂ける。地上部を煎(せん)じて下痢止めなどに用いる。名は、効き目がすぐに現れることに由来...
こ‐いちやくそう【小一薬草】
ツツジ科の多年草。本州中部以北の高山帯の針葉樹林下に自生。高さ約10センチ。葉は卵形。夏、釣鐘状の緑白色の花を総状につける。
こ‐いちようらん【小一葉蘭】
ラン科の多年草。本州中部以北の高山帯の針葉樹林下に生え、高さ10〜20センチ。葉は広卵形で、1枚だけ根元から出る。夏、淡黄色の花を数個つける。
こうがい‐ぜきしょう【笄石菖】
イグサ科の多年草。水田や湿地に生え、高さ約30センチ。茎は直立し、上方で分枝する。葉は扁平な線形で先がとがる。夏、淡緑色の小花をつける。
こうき‐せっこく【高貴石斛】
ラン科の多年草。高さ約60センチ。葉は披針形。1〜3月ごろに紅紫色の花をつける。ヒマラヤの原産。デンドロビウム。
こうざん‐しょくぶつ【高山植物】
主に高山帯に生育する植物。小形の多年生草木や小低木が多く、地下部が発達し、花は鮮やかな色彩をもつ。生長期間が短いので花が一斉に咲き、お花畑ができる。コケモモ・チングルマ・イワオウギなど。