ていか‐ぶんこ【定家文庫】
江戸時代、女性が携帯した一種の文箱。厚紙で作った長方形の箱の表面に布帛(ふはく)を張り、口に飾りひもをつけたもの。定家袋。
てい‐けつ【貞潔】
[名・形動]貞操が固く、行いの潔白なこと。また、そのさま。「—な女性」「—堅固」
ていけ‐の‐うお【手池の魚】
《自分の手で飼い養う魚、また、自分の池に飼う魚の意から》身請けして自分の妻または妾にした女性。「唐の帝の色好み、—と水深き、妹背に国も傾きて」〈浄・用明天王〉
ていけ‐の‐はな【手生けの花/手活けの花】
1 自分の手でいけた花。 2 遊女・芸妓などを身請けして自分だけのものとすること。また、常に身近に置いて愛する女性。「上方一と言われた女も、—として眺めると、三日経てば萎れる」〈太宰・新釈諸国噺〉
てい‐しゅく【貞淑】
[名・形動]女性の操がかたく、しとやかなこと。また、そのさま。「—な生涯」 [派生]ていしゅくさ[名]
ていしゅ‐もち【亭主持(ち)】
結婚して夫のあること。また、夫のある女性。
てい‐じょ【貞女】
貞節な女性。貞婦。
貞女(ていじょ)は両夫(りょうふ)に見(まみ)えず
貞節な女性は、亡夫に操を立てて、再び別の夫をもつことをしない。貞女は二夫(じふ・にふ)に見えず。貞女は二夫を更(か)えず。
てい‐せつ【貞節】
[名・形動]女性が夫以外の男性に身や心を許さないこと。また、そのさま。「—を守る」「—な婦人」 [派生]ていせつさ[名]
ていそう‐たい【貞操帯】
女性の貞操を保たせるための、鍵(かぎ)のついた金属製の器具。中世ヨーロッパで十字軍の騎士が、長期間留守にするときなどに妻や愛人に使わせたという。