財布(さいふ)の紐(ひも)を握(にぎ)・る
金銭の出し入れの権限を握る。財布の尻を押さえる。「女房が—・っている」
先棒(さきぼう)に立(た)・つ
「先棒を振る」に同じ。「母親が—・って毛嫌いをして」〈紅葉・二人女房〉
ささ【酒】
《女房詞から。中国で酒を竹葉といったことからとも、「さけ」の「さ」を重ねたものともいう》酒のこと。「—機嫌」
ささえ【支え】
1 ささえること。また、ささえるもの。「若木に—をする」「心の—」 2 「支え口」の略。「入道が女房の—によって心がはりを致せしとて」〈浄・伊豆日記〉
ささ‐の‐み【笹の実】
1 竹の実。自然粳(じねんご)。 2 酒の粕(かす)をいう女房詞。
さし‐あい【差(し)合(い)/指(し)合(い)】
[名・形動] 1 さしつかえ。さしさわり。「毫(ちっと)も貴方に—のあるのじゃ御座いませんけれどね」〈木下尚江・良人の自白〉 2 人前で言ったりしたりすべきでないこと。つつしみ、遠慮すること。ま...
さし‐こ・む【鎖し籠む】
[動マ四]「鎖し籠もる」に同じ。「女房も—・みて臥したる」〈源・横笛〉 [動マ下二]「さしこめる」の文語形。
さぶらい‐な【侍名/候名】
下﨟女房(げろうにょうぼう)が宮仕えのときに用いる名。「ひさしき」「ゆりはな」「つる」「かめ」の類。
さ‐もじ【さ文字】
1 魚または鯖(さば)をいう女房詞。「女御より—まゐる」〈御湯殿上日記〉 2 「さびし」「ささやか」など「さ」で始まる言葉をいう語。主に女性が用いた。「一日進ぜたる文は、—にして(=裂イテ)お捨...
さもと‐ら・し
[形シク]しかるべきようすである。りっぱだ。相当だ。「—・しき女房の、下衆(げす)などつれたるが」〈咄・醒睡笑・三〉