そねま・し【嫉まし/妬まし】
[形シク]《動詞「そねむ」の形容詞化》そねみたいさまである。ねたましい。「いかなる者の又かくはするやらんと、—・しくおぼえければ」〈宇治拾遺・一三〉
そねみ【嫉み/妬み】
そねむこと。ねたみ。嫉妬(しっと)。「人の—を受ける」
そね・む【嫉む/妬む】
[動マ五(四)]他人の幸せや長所をうらやみねたむ。嫉妬(しっと)する。「人の才能を—・む」 →妬(ねた)む[用法]
と【妬】
[常用漢字] [音]ト(漢) [訓]ねたむ やく そねむ やきもちをやく。ねたむ。「妬心/嫉妬」
と‐し【妬視】
[名](スル)ねたんで見ること。嫉視(しっし)。
と‐しん【妬心】
ねたむこころ。嫉妬心(しっとしん)。
と‐ふ【妬婦】
嫉妬(しっと)深い女。やきもちやきの女。
ねた【妬/嫉】
《形容詞「ねた(妬)し」の語幹から》ねたましいこと。また、恨みに思うこと。根にもつこと。「宵に悪口(あくこう)せられしその—に、わざと口を裂かるるとぞ」〈曽我・九〉
ねた‐が・る【妬がる】
[動ラ四]ねたましく思う。悔しがる。うらめしく思う。「かくいかう猛(たけ)き身に生まれて、なんぢを—・りて」〈宇治拾遺・八〉
ねた‐げ【妬げ/嫉げ】
[形動ナリ] 1 ねたましいさま。憎らしくて腹立たしいさま。「かくほかに歩けどさらに—にも見えずなどあれば」〈大和・一四九〉 2 ねたましく感じられるほどすばらしいさま。りっぱであるさま。「ほと...