うば【姥/媼/祖母】
1 年とった女。おうな。老女。老婆。 2 能面の一。老女の顔を表したもの。脇能の尉(じょう)のツレ面としての用法が古く、檜垣(ひがき)・卒都婆(そとば)小町などのシテ、高砂・淡路などのツレに用い...
お‐ば【御婆/姥】
老婆。老女。〈名義抄〉
か‐の‐うば【蚊の姥】
ガガンボの別名。
か‐の‐おば【蚊の姥】
ガガンボの別名。
こもちやまんば【嫗山姥】
浄瑠璃。時代物。五段。近松門左衛門作。正徳2年(1712)大坂竹本座初演。謡曲「山姥」に頼光四天王の世界を配する。二段目の「八重桐廓噺(やえぎりくるわばなし)」が有名。
しきのやまんば【四季の山姥】
長唄。11世杵屋六左衛門作曲。作詞は毛利家奥女中といわれる。文久2年(1862)初演。山姥が若いころの遊女時代の思い出を、四季の山巡りになぞらえてうたうもの。
じょう‐と‐うば【尉と姥】
能の衣装をつけた老夫婦が、熊手とほうきで松の落ち葉をかき寄せる姿。人形・絵画・彫刻などにされ、婚礼・ひな祭りなどの祝いに用いられる。謡曲の「高砂」に基づく。
だき‐うば【抱(き)乳母/抱き姥】
子守りだけをする乳母。乳乳母(ちちうば)・本乳母(ほんうば)に対していう。
とうふ‐うば【豆腐姥】
湯葉(ゆば)のこと。
むば【姥】
「うば」に同じ。「百年(ももとせ)の—と聞こえしは小町が果ての名なりけり」〈謡・関寺小町〉