しん‐そう【深窓】
家の奥深い部屋の窓。家の奥深い所。多く、上流階級の女性の、世俗から隔離された環境をいう。「—の令嬢」
ジュノム【Jeunehomme】
モーツァルトのピアノ協奏曲第9番変ホ長調の通称。1777年作曲。全3楽章。通称はモーツァルトがフランスのピアノ奏者ジュノム嬢に献呈したとされることに由来する。
じょう【嬢〔孃〕】
[常用漢字] [音]ジョウ(ヂャウ)(漢) 1 未婚の女性。むすめ。「愛嬢・貴嬢・令嬢・老嬢」 2 母。「爺嬢(やじょう)」
セニョリータ【(スペイン)señorita】
未婚女性に対する敬称。令嬢。お嬢さん。姓または姓名の前に付けても用いる。
たれ【誰】
[代]不定称の人代名詞。近世からしだいに「だれ」が一般的となり、現代では文語脈の中に残る。「これにて見苦しとは—も得言わじ」〈鴎外・舞姫〉 「嬢子(をとめ)ども—をし枕(ま)かむ」〈記・中・歌謡〉
ち【箇/個】
[接尾]助数詞。数を数えるのに用いる。「嬢子(をとめ)のい隠る岡を金鉏(かなすき)も五百(いほ)—もがも鉏きばぬるもの」〈記・下・歌謡〉 [補説]連濁により「ぢ」となることがある。→じ(箇)
ち【路/道】
みち。道路。「大坂に遇ふや嬢子(をとめ)を道問へば直(ただ)には告(の)らず当芸麻(たぎま)—を告る」〈記・下・歌謡〉 [補説]地名の下に付くときは、「あづまぢ」「しなのぢ」のように、多く連濁で...
ちか‐づ・く【近付く】
[動カ五(四)] 1 あるものがある場所の近くに移動する。「目的地に—・く」「台風が本土に—・く」 2 それを行う時期が近くなる。ある期日・刻限が迫る。「開会式が—・く」「終わりに—・く」 3...
月(つき)も朧(おぼろ)に白魚(しらうお)の篝(かがり)もかすむ春(はる)の空(そら)
歌舞伎「三人吉三廓初買(さんにんきちさくるわのはつがい)」の、お嬢吉三のせりふの冒頭の一節。しらじらと明けて霞んでいる初春の空の情景を表したもの。
で‐がえり【出帰り】
「出戻(でもど)り」に同じ。「—の御嬢さんとしては」〈漱石・草枕〉