と‐いち【ト一】
[名・形動]《「上」の字を分解して読んだもの。近世語》上等であること。特に、女性の器量が人並み以上であること。また、そのさま。「これは—なお嬢様」〈伎・青砥稿〉
とち‐ぐる・う【とち狂う】
[動ワ五(ハ四)]《「どちぐるう」とも》ばかみたいにふざける。ひどくたわむれる。「侯爵令嬢は人もなげに白場四三太郎氏と—・う」〈魯庵・社会百面相〉
ねん‐ねえ
「ねんね」の音変化。「そういつまでも—じゃ居ませんからねえ」〈藤村・老嬢〉
ひい‐さま【姫様】
《「ひめさま」の音変化》貴人の娘を敬っていう語。お嬢さま。おひいさま。
ひと‐がら【人柄】
[名・形動] 1 その人に備わっている性質や品格。「—がいい」「りっぱな—」 2 性質がよいこと。品格がすぐれていること。また、そのさま。「あのお嬢さん中々—な美しい方じゃないか」〈野上・真知子〉
ひとめ‐ぼれ【一目惚れ】
[名](スル)一度見ただけで好きになること。「受付嬢に—する」
ひと‐わる【人悪】
[名・形動]性質の悪いこと。たちの悪いこと。また、そのさまや、そのような人。「—な嬢様(じょうさん)の」〈緑雨・門三味線〉
フロイライン【(ドイツ)Fräulein】
未婚女性に対する敬称。令嬢。お嬢さん。姓または姓名の前に付ける。
ぶ‐にん【夫人】
「ふじん(夫人)」に同じ。「日本の国王の—丹治比の嬢女(をみな)の胎(はら)に」〈霊異記・下〉
ほ‐だり【秀罇】
酒を入れる、銚子(ちょうし)・瓶子(へいし)の類。「水(みな)そそく臣の嬢子(をとめ)—取らすも」〈記・下・歌謡〉