こもち‐こぶ【子持(ち)昆布】
ニシンなどが卵を産みつけたコンブ。人工的に付着させたものもある。こもちこんぶ。
こもち‐しだ【子持羊歯】
シシガシラ科の常緑、多年生のシダ。暖地のがけや斜面に垂れ下がって生える。葉は大きく、羽状に深く切れ込む。葉の表面に多数の不定芽を作り、これが地に落ちてふえる。
こもち‐じま【子持ち縞】
子持ち筋の縞模様。
こもち‐すじ【子持(ち)筋】
太い筋に細い筋を平行して添えた模様。婚礼のときの器物・衣服などに、祝いのしるしとして使う。
こもち‐たまな【子持玉菜】
芽キャベツの別名。
こもち‐まがたま【子持ち勾玉】
大形の勾玉に、数個の小形の勾玉形の突起を付加したもの。古墳時代の祭祀(さいし)用具と考えられる。
こもち‐まんねんぐさ【子持万年草】
ベンケイソウ科の越年草。葉の付け根に肉芽をつくり、これが地上に落ちてふえる。
こもち‐むしろ【子持ち筵】
母親が子と添い寝できるように幅広に作られたむしろ。「ともにねざさの苔莚(こけむしろ)、—と添へ乳して」〈浄・天神記〉
こもち‐やま【子持山】
群馬県渋川市と沼田市の境にある成層火山。赤城山と榛名(はるな)山の中間北側に位置する。標高1296メートル。屏風(びょうぶ)岩・大黒岩(獅子岩)などの奇岩がある。名の由来は、周囲の尾根が山を囲む...
こもち‐わかめ【子持(ち)若布】
ニシンの卵が産みつけられたワカメ。酒の肴(さかな)などにする。