やすかた【安方】
「善知鳥(うとう)安方」に同じ。「歌ふ声にも血の涙、子は—のさへづりや」〈浄・阿波鳴渡〉
安(やす)かろう悪(わる)かろう
値段が安ければそれだけ質が落ちるであろう。安い物によい物はない。 [補説]「悪かろう安かろう」とは言わない。
やすき‐くらい【安き位】
⇒安位(あんい)
やすぎ【安来】
島根県東部の市。中海(なかうみ)に臨み、山陰道の宿場町、西廻り航路の港町として栄えた。特殊鋼ヤスキハガネの産地。「安来節」の発祥地。人口4.2万(2010)。
やすぎ‐し【安来市】
⇒安来
やすぎ‐ぶし【安来節】
島根県安来地方の民謡。酒席で歌われてきた騒ぎ歌で、江戸後期に出雲節が変化してできたものという。「どじょうすくい」の踊りを伴うことが多い。やすきぶし。
やすく‐な・い【安く無い】
[連語]《形容詞「やす(安)い」の連用形+形容詞「ない」》⇒安い4
やす‐くに【安国】
平和な国。「四方(よも)の国を—と平らけく知ろしめすが故に」〈祝詞・祈年祭〉
やすけ‐く【安けく】
《形容詞「やすし」のク語法》心安らかであること。「あしひきの山路越えむとする君を心に持ちて—もなし」〈万・三七二三〉
やすげ‐な・し【安げ無し】
[形ク]不安である。落ち着かない。「高き交ひも、身の程限りあるに、いと—・しかしと見る」〈紫式部日記〉