こんにゃく‐ばん【蒟蒻版】
《もと、こんにゃくを使ったところから》謄写版の一。寒天にグリセリンとにかわをまぜて煮てつくった版に、特殊なインクで書画をかいた紙を当て、転写したものを原版として印刷する。寒天版。
コンラージ‐ぼう【コンラージ棒】
微生物を含む試料を、寒天培地に均一に塗布するための棒状の器具。先端がT字または三角形になっており、滅菌して用いる。金属・ガラス・プラスチック製のものがある。スプレッダー。
ごしょ‐かん【御所羹】
薄く輪切りにしたミカンを寒天に入れて作ったようかん。
さむ‐ぞら【寒空】
冬の寒々とした空。また、冬の寒い天候。冬天。寒天。《季 冬》
しゃめん‐ばいよう【斜面培養】
寒天などを試験管中で斜めに固まらせ、その表面に細菌を培養すること。
しょよ‐かん【薯蕷羹】
ヤマノイモの根をすって寒天と小麦粉をまぜ、砂糖を加えて蒸した菓子。
しら‐も【白藻】
オゴノリ科の紅藻。低潮線以下の岩上に生え、円柱状で長さ15〜30センチ、二また状に分かれ、枝には小さな枝がよく出る。寒天の原料とする。そうな。《季 春》
しんすい‐コロイド【親水コロイド】
コロイド粒子と水との親和性が強いコロイド溶液。電解質溶液を加えても凝析を起こしにくい。でんぷん・寒天の溶液やゼラチンなど。親水性コロイド。ハイドロコロイド。ヒドロコロイド。→疎水コロイド
じゅん‐さい【蓴菜】
ジュンサイ科の水生の多年草。池沼に生え、葉は長さ約10センチの楕円形で長い柄をもち、水面に浮かぶ。若芽や新葉は表面に寒天様の粘液を多く分泌する。5、6月ごろの若芽・若葉は食用となり、珍重される。...
すいぜんじ‐のり【水前寺海苔】
クロオコックス科の藍藻(らんそう)。きれいな淡水中に生える。細胞が寒天質に包まれ、不定形の群体をつくる。食用で養殖もされる。水前寺で発見され、付近の江津湖のものは天然記念物。《季 夏》