なき‐ねいり【泣(き)寝入り】
[名](スル) 1 泣いているうちに寝入ってしまうこと。泣き寝。「いつのまにか—した子供」 2 異議や不服はあるが、そのままあきらめてしまうこと。「—しないで世に訴える」
なご‐や【和や】
《「や」は接尾語》柔らかなもの。荒々しくないもの。「蒸衾(むしぶすま)—が下に臥せれども妹とし寝ねば肌し寒しも」〈万・五二四〉
な・す【寝す】
[動サ四]《動詞「ぬ(寝)」に上代の尊敬の助動詞「す」が付いて音変化したもの》「寝る」の尊敬語。寝ていらっしゃる。「沖つ波来寄する荒磯(ありそ)をしきたへの枕とまきて—・せる君かも」〈万・二二二〉
な・す【寝す】
[動サ四]《動詞「ぬ(寝)」に使役の意が加わった語形》寝させる。寝かす。「まなかひにもとなかかりて安眠(やすい)し—・さぬ」〈万・八〇二〉
なつ‐がけ【夏掛(け)】
夏の上掛け用の寝具。夏布団。《季 夏》「—や転寝(ころね)の孫のころがれる/孝作」
なつ‐ばて【夏ばて】
[名](スル)夏の暑さで疲れ、動作や思考力が鈍くなること。夏負け。「—して寝込む」
な‐な
[連語] 1 《上代東国方言》活用語の未然形に付く。…ないで。…ずに。「我が背なを筑紫へ遣(や)りて愛(うつく)しみ帯は解か—あやにかも寝も」〈万・四四二二〉 [補説]前の「な」は打消しの助動詞...
なに‐なに【何何】
[代]不定称の指示代名詞。不明なものや不確定なものを並べあげるのに用いる。何と何。また、一つ一つの内容を具体的に記す必要のないときに用いる。「遠足には—を用意したらいいのか」「第一条—、第二条...
なびき・ぬ【靡き寝】
[動ナ下二]寄り添って寝る。「わたつみの沖つ玉藻の—・ねむはや来ませ君待たば苦しも」〈万・三〇七九〉
なみのほ‐の【波の穂の】
[枕]波の穂が激しく動くところから、「いたぶらし」に掛かる。「—いたぶらしもよ昨夜(きそ)独り寝て」〈万・三五五〇〉