かく‐りょう【廓寥】
[ト・タル][文][形動タリ]ひろびろとして寂しいさま。また、もの寂しいさま。「—とした深夜の気配が」〈梶井・冬の蠅〉
けつ‐りょう【泬寥】
[ト・タル][文][形動タリ]雲がなく、からりと晴れわたっているさま。「—たる春夜の真中に」〈漱石・草枕〉
こう‐りょう【荒寥】
[ト・タル][文][形動タリ]「荒涼」に同じ。「—とした原野」
しょう‐りょう【蕭寥】
[ト・タル][文][形動タリ]ひっそりとして、もの寂しいさま。「—とした共同墓地に、凩が吹き荒んで」〈徳永・太陽のない街〉
せい‐りょう【凄寥】
[ト・タル][文][形動タリ]ものすごく寂しいさま。「—たる光景」
せき‐りょう【寂寥】
[名]心が満ち足りず、もの寂しいこと。「—感」「行介は何か淡い—を覚えた」〈山本有三・波〉 [ト・タル][文][形動タリ]ひっそりとしてもの寂しいさま。「—とした冬景色」
りょう【寥】
[音]リョウ(レウ)(呉)(漢) 1 空虚でもの寂しい。「寥寥/荒寥・寂寥」 2 がらんとして広い。「寥廓」
りょう‐りょう【寥寥】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 ひっそりとしてもの寂しいさま。また、空虚なさま。「—たる荒れ野」 2 数の非常に少ないさま。「国中には有志者の員数、日に—として」〈竜渓・経国美談〉