じゅ【呪】
1 他人に災いが生じるように神に願うこと。のろい。呪詛(じゅそ)。 2 自分の災いを取り除くために神仏に願うこと。呪術(じゅじゅつ)。まじない。 3 仏語。陀羅尼(だらに)。真言(しんごん)。
じゅ‐いん【呪印】
仏語。真言陀羅尼と印契(いんげい)。口に呪文を唱え、手に印を結ぶこと。
じゅうにぶん‐きょう【十二分経】
仏教経典を12に分類した呼び名。修多羅(しゅたら)(契経(かいきょう))・祇夜(ぎや)(応頌(おうじゅ))・伽陀(かだ)(諷頌(ふじゅ))・和伽羅那(わがらな)(授記)・優陀那(うだな)(無問自...
じゅうはち‐もつ【十八物】
大乗の僧尼が常に身辺に備えるべき18種の具。楊枝・澡豆(そうず)(豆の粉で作った洗い粉)・三衣・瓶・鉢・坐具・錫杖・香炉・漉水嚢・手巾・刀子(とうす)・火燧(かすい)(火打ち石)・鑷子(にょうす...
じゅ‐じゅ【誦呪】
仏事で陀羅尼(だらに)などを唱えること。
じゅ・する【呪する】
[動サ変][文]じゅ・す[サ変]《「しゅする」とも》まじないを唱える。「ぐらぐらと家が揺らめいた。私は陀羅尼(だらに)を—・した」〈鏡花・高野聖〉
すか‐すか
[副] 1 切れ味がよく、思いのままに切れるさま。「茨など生いしげりて…—と切って払いて」〈鏡花・竜潭譚〉 2 鼻で数度、外気を強く吸い入れるさま。「あっちこっちに鼻先を振り向け、頻りに—息を...
すがた‐ぶね【姿舟】
美人をのせた舟。「その人にぬれ袖の歌比丘尼(うたびくに)とて、この津に入りみだれての—」〈浮・一代女・三〉
すみだがわはなのごしょぞめ【隅田川花御所染】
歌舞伎狂言。世話物。6幕。4世鶴屋南北作。文化11年(1814)江戸市村座初演。「清玄桜姫物」の一つで、主役の清玄を尼にしたもの。通称「女清玄」。
すみよしものがたり【住吉物語】
鎌倉初期の物語。2巻。作者・成立年未詳。源氏物語・枕草子に名がみえるが、現存の物語は改作といわれる。中納言の姫君は継母の悪計を避けて住吉の尼のもとに身を寄せるが、長谷観音の利益(りやく)で少将と...