と‐な
[連語]《格助詞「と」+終助詞「な」》(多く文末に用いて)確かめる気持ちで相手に問い返す意を表す。…というのだな。「すりゃ、それにひかへし雅近初め、並び居る者の首を打て—」〈伎・暫〉
どん‐と【呑吐】
[名](スル)のむことと、はくこと。のんだりはいたりすること。「相模灘は…太平洋の水を—して居る」〈蘆花・自然と人生〉
なぎ‐たお・す【薙ぎ倒す】
[動サ五(四)] 1 横ざまにはらって倒す。「強風が稲を—・す」 2 相手を次々に打ち負かす。「並み居る強豪を—・す」
なげか‐く【嘆かく】
《動詞「なげ(嘆)く」のク語法》嘆くこと。「鹿(しし)待つと我が居る時にさ雄鹿(をしか)の来立ち—たちまちに我は死ぬべし」〈万・三八八五〉
なま・る【隠る】
[動ラ四]《「なばる」の音変化》隠れる。「難波の小江(をえ)に廬(いほ)作り—・りて居る葦蟹(あしがに)を」〈万・三八八六〉
にょご‐が‐しま【女護が島】
1 女性だけが住むという想像上の島。近世の日本では八丈島がこれに擬せられた。にょごのしま。 2 女性ばかり居る場所。古く、大奥や吉原の遊里などをたとえていう。
ぬく‐ぬく【温温】
[副](スル) 1 気持ちよくあたたかいさま。「部屋の中が—(と)してくる」 2 苦労や不自由がなく、満ち足りているさま。「裕福な家庭で—(と)育つ」 3 周囲を気にせず、ずうずうしく振る舞うさ...
ぬるま【微温】
1 ぬるいこと。「—になって居るが、この番茶を替りに」〈円朝・真景累ヶ淵〉 2 「ぬるま湯」の略。 3 愚鈍なこと。のろま。「兄貴は知れた—殿」〈浄・盛衰記〉
ねすり‐ごと【ねすり言】
皮肉。いやみ。あてこすり。「向うの主人もお前の姿を褒めて居るそうに聞いたぞと、碌でもなき—」〈一葉・われから〉
ねぶり‐ごえ【眠り声】
ねむそうな声。ねぼけ声。「居るままにすなはち—なる、いとにくし」〈枕・二八〉