いっ‐かん【一巻】
1 巻物・フィルムなど巻いてあるもの一つ。巻物になっていない書物にも用いる。 2 最初の巻。第1巻。
一巻(いっかん)の終(お)わり
《1巻からなる物語が終わる意から》物事の結末がついてしまうこと。特に、死ぬこと。また、すでに手遅れであること。「この高さで足を滑らせたら—だ」
いっき‐よみ【一気読み】
[名](スル)長編やシリーズなど、分量のある本を短期間にまとめて読むこと。「まんが全巻を—する」
いっさいきょう‐おんぎ【一切経音義】
一切経の難語句について、発音と意味を解説した仏書。 唐の玄応撰。25巻。648年ころ成立。玄応音義。 唐の慧琳(えりん)撰。100巻。783〜807年に成立。慧琳音義。
いっぺんしょうにん‐えでん【一遍上人絵伝】
一遍の伝記を描いた絵巻物。聖戒編・円伊筆の、京都歓喜光寺に伝わり12巻からなる「一遍聖絵(ひじりえ)」が最も有名。正安元年(1299)成立。一遍の生涯を、各地の風物や社寺の景観の中に描いたもので...
いっぺんしょうにん‐ごろく【一遍上人語録】
一遍の法語・和讃(わさん)・消息・和歌などを門弟が整理収録した書。2巻。一海編。宝暦13年(1763)刊。
いっぽん‐ぎょう【一品経】
《「いっぽんきょう」とも》 1 法華経などの写経の際、多くの人が一品ずつ分担して書写すること。 2 法華経二十八品を一品ずつ各一巻に仕立てたもの。また、その一品ずつを仏前で読誦(どくじゅ)すること。
いつ‐しょうぞく【五装束】
5種からなる、ひとそろいの武具。普通には鎧(よろい)・鉢巻き・籠手(こて)・脛楯(はいだて)・臑当(すねあ)てをいう。五具足。
いつぞんそうしょ【佚存叢書】
中国では失われたが、日本にだけ現存していた漢籍の叢書。110巻60冊。林述斎編。寛政11年〜文化7年(1799〜1810)刊。「古文孝経」など16種を収録。
いつのことわき【稜威言別】
記紀歌謡の注釈書。10巻・目安1巻。橘守部(たちばなもりべ)著。嘉永3年〜明治27年(1850〜1894)刊。記紀の歌謡183首を、年代順・天皇代別に分類し、詳しい注釈を加えたもの。