けさ‐ずきん【袈裟頭巾】
中世、法師武者が戦場で兜(かぶと)の上にかぶった頭巾。
け‐ずきん【毛頭巾】
毛皮で作った頭巾。古風な老人のかぶりもの。「手製(てづくり)の猿の皮の—を被(かぶ)った」〈鏡花・眉かくしの霊〉
こしょう‐ずきん【胡椒頭巾】
男子用の袋頭巾の一。すり・盗賊などが用いたものという。
さよならかいけつくろずきん【さよなら快傑黒頭巾】
庄司薫の小説。昭和44年(1969)、「中央公論」誌に連載ののち、単行本刊行。作者と同名の青年を主人公とする作品群「薫くんシリーズ」の一つ。
さんかく‐きん【三角巾】
正方形に切った布を対角線で二つに折り、三角形にした布。包帯その他の救急処置などに用いる。
しころ‐ずきん【錏頭巾】
1 円筒の頭巾の縁に頭や両ほおを覆うための布をつけて垂らしたもの。 2 ⇒宗十郎頭巾(そうじゅうろうずきん)
しのび‐ずきん【忍び頭巾】
忍び歩きのときかぶる頭巾。特に、遊里に通うときかぶる頭巾。
しぼり‐ちゃきん【絞り茶巾】
茶の湯の点前(てまえ)で、冬の寒いときに、絞ったままで茶碗に仕組んで持ち出す茶巾。また、そのような点前の仕方。
しゅ‐きん【手巾】
1 手をふくための布切れ。手ぬぐい、またはハンカチ。てふき。「せきあえぬ涙に—を濡らしつるを」〈鴎外・舞姫〉 2 「手巾帯」の略。
しゅちょう‐ずきん【首丁頭巾】
中世、僧または法師武者が戦いのときにかぶった頭巾。麻布製。黒布をくくり、後方を広げて、1か所を綴じたもの。出張頭巾。