い【帷】
周囲に引き回した垂れ幕。とばり。
い【帷】
[音]イ(ヰ)(呉)(漢) [訓]とばり 周囲に巡らす垂れ幕。「帷幄(いあく)・帷帳・帷幕(いばく)」 [難読]帷子(かたびら)
い‐あく【帷幄】
1 垂れ幕と引き幕。幕。 2 《昔、陣営に幕をめぐらしたところから》作戦を立てる所。本営。本陣。
いあく‐じょうそう【帷幄上奏】
明治憲法のもとで、陸海軍大臣・参謀総長(陸軍)・軍令部総長(海軍)などが軍機・軍令について、閣議を経ずに直接天皇に上奏したこと。
帷幄(いあく)に参(さん)・ずる
軍事上の機密の相談に参加する。秘密の話し合いに加わる。
いあく‐の‐しん【帷幄の臣】
主君のそばにいてこれを補佐する臣。参謀。
い‐しょう【帷牆】
《「帷」はたれぎぬで、端女(はしため)のいる所、「牆」は垣根で、臣下のいる所の意》侍女や近臣。また、そのいる所。
いしょう‐の‐せい【帷牆の制】
君主が侍女や近臣に抑えられて、その力を発揮できないでいること。
い‐ちょう【帷帳】
1 室内に垂れ下げて隔てとする布。とばり。垂れ絹。 2 幕をめぐらして作戦計画を立てる所。本営。本陣。帷幄(いあく)。
い‐ばく【帷幕】
1 垂れ幕と引き幕。帳幄(いあく)。 2 《1を巡らして陣営としたところから》機密の計画を相談する所。また、はかりごと。「—に参画する」