ごぶんしょう【御文章】
本願寺第8世蓮如(れんにょ)が門徒に与えた書簡文を集めたもの。80通を、5巻におさめてある。浄土真宗の教義を平易に述べたもので、真宗大谷派では「おふみ」と称する。
しゃかはっそうやまとぶんこ【釈迦八相倭文庫】
合巻。58編。万亭応賀作。2世歌川豊国・2世歌川国貞・惺々(せいせい)暁斎画。弘化2〜明治4年(1845〜71)刊。釈迦が1代に示現した八相を平易な読み物に翻案したもの。
しん‐がく【心学】
1 心を修練し、その能力と主体性を重視する学問。宋の陸九淵(りくきゅうえん)や明(みん)の王陽明の学問。 2 江戸中期、京都の石田梅岩(いしだばいがん)が唱えた平易な実践道徳の教え。神道・儒教・...
せけん‐うけ【世間受け】
商品や作品、また政策などが大衆に評価されること。また、その評価の度合い。多く、質や斬新さに乏しくとも平易さや取っ付きやすさなどから人気を得るようすをいう。一般受け。「—をねらった映画」→玄人受け
ぜん‐きょう【漸教】
仏語。平易な教えから始め、順次に深い悟りを得るようにする教法。→頓教(とんぎょう)
ぞっ‐こう【俗講】
中国、唐代に行われた仏教の講釈。仏教説話を描いた絵や韻文を用いるなどして平易に説いたもので、その台本を変文という。宋・元代には仏教を離れ、講談から通俗小説に発展した。
たいおんき【戴恩記】
江戸前期の歌学書。2巻。松永貞徳著。正保元年(1644)ごろ成立。天和2年(1682)刊。著者の師事した細川幽斎・里村紹巴らの故事やその歌学思想を平易に述べたもの。
だんぎ‐そう【談義僧】
仏教の教義をおもしろく平易に説き聞かせる僧。また、経典などを解釈して聞かせる僧。説教する僧。
つうぞく‐ぶん【通俗文】
1 世間一般の人々にわかりやすい文章や文体。「古来の文章法を破って平易なる—を用うる事なり」〈福沢・福翁自伝〉 2 手紙を書くときに用いる文体。書簡文。
とひもんどう【都鄙問答】
江戸中期の心学書。4巻。石田梅岩著。元文4年(1739)刊。石門心学の思想を、平易な問答形式で述べたもの。