しん‐ちゅう【神籌】
非常にすぐれたはかりごと。「—妙算を運(めぐ)らす計りじゃない」〈魯庵・社会百面相〉
しんちょうき【信長記】
江戸初期の伝記。15巻。小瀬甫庵(おぜほあん)著。元和8年(1622)刊。太田牛一の「信長公記」をもとに加筆・潤色を加えたもの。のぶながき。
しん‐にん【信認】
[名](スル)信頼して認めること。「オーソリチイとして—すべき学者の検閲を経るようにしたいもんです」〈魯庵・「破垣」に就て〉
しん‐び【審美】
自然や美術などのもつ本当の美しさを的確に見極めること。また、美の本質・現象を研究すること。「文芸の造詣あるものと—の鑑識あるものとのみ」〈魯庵・「破垣」に就て〉
じく・ねる
[動ナ下一]ひねくれて我を張る。すねる。「眉を顰(ひそ)めて—・ねたが」〈魯庵・社会百面相〉
じ‐ぞく【時俗】
その時代の人情風俗。「—の堕落に憂うるもの」〈魯庵・破垣〉
じゃら‐くら
[副](スル)なまめかしく戯れあうさま。でれでれ。じゃらじゃら。「白粉(おしろい)を塗って—されては虫唾(むしず)が走る」〈魯庵・社会百面相〉
じゅん‐じょう【準縄】
《「準」は水盛り、「縄」はすみなわの意》おきて。てほん。規則。「規矩(きく)—」「渠等(かれら)が製作物を規矩する—は何ぞや」〈魯庵・「破垣」発売停止に就き当路者及江湖に告ぐ〉
じゅんれいにっき【巡礼日記】
歌人、天田愚庵の著作。明治26年(1893)、愚庵が西国三十三所巡礼に出かけた際につくられた漢詩・和歌を含む紀行文で、明治27年(1894)「順礼日記」の題で刊行。著者没後、遺稿集に収められた際...
じゆう‐けっこん【自由結婚】
「自由婚姻」に同じ。「娘が猶(ま)だ女学校に在る時分—で出来て了ったのだ」〈魯庵・社会百面相〉