かく【廓】
[音]カク(クヮク)(呉)(漢) [訓]くるわ 1 城の外囲い。「城廓」 2 くるわ。「遊廓」 3 外枠。「外廓・輪廓」 4 がらんとして広い。広げる。「廓然・廓大/寥廓(りょうかく)」 5 が...
かく【郭/廓】
1 古代中国で、都市を囲んだ土壁。 2 ものの外まわり。また、囲まれた場所。 3 遊郭。遊里。いろまち。
かく‐がい【郭外/廓外】
仕切られた地区の外。城・遊里などの囲いの外。⇔郭内。
かく‐せい【廓清】
[名](スル) 1 悪いものをすっかり取り除くこと。「宗教—の一新時代はそこから開けて来た」〈藤村・夜明け前〉 2 (「郭清」と書く)癌(がん)の手術で、転移が起こる可能性が高い領域に含まれるリ...
かく‐ぜん【廓然】
[ト・タル][文][形動タリ]心が晴れわたり、わだかまりのないさま。かくねん。「貴い古(いにしえ)の聖者の如く—として大悟しなければならぬ」〈谷崎・神童〉
かく‐ねん【廓然】
[ト・タル][文][形動タリ]⇒かくぜん(廓然)
かく‐だい【郭大/廓大】
[名・形動](スル) 1 広くて大きいこと。また、そのさま。「アリアン種族の頭蓋—にして、前額の秀出せるは」〈雪嶺・真善美日本人〉 2 「拡大」に同じ。「著者の志す所は厳君の経籍訪古志を—して」...
かく‐ない【郭内/廓内】
仕切られた地区の内。城・遊里などの囲いの内。⇔郭外。
かくねん‐むしょう【廓然無聖】
仏語。「碧巌録」にある言葉で、大悟(だいご)の境地には聖人と凡夫の区別はないということ。
かく‐りょう【廓寥】
[ト・タル][文][形動タリ]ひろびろとして寂しいさま。また、もの寂しいさま。「—とした深夜の気配が」〈梶井・冬の蠅〉