ひき‐はな・す【引(き)離す】
[動サ五(四)] 1 引っ張って離す。無理に離れさせる。「二人の仲を—・す」 2 後ろに続くものとの距離・間隔を大きくあける。「二位以下を大きく—・す」
ひき‐はな・つ【引(き)放つ】
[動タ五(四)] 1 矢などを引いて手もとから飛ばす。「矢を—・つ」 2 無理に遠ざける。引き離す。「今聞こえむ、思ひながらぞやとて、—・ちて出で給ふを」〈源・紅葉賀〉 3 引いて開け放つ。強く...
ひき‐はら・う【引(き)払う】
[動ワ五(ハ四)] 1 すっかり取り去る。取り払う。「学校の補助を悉皆—・う」〈蘆花・思出の記〉 2 あとを取り払ってよそへ移る。退去する。「下宿を—・う」「都心を—・い郊外に移り住む」
ひき‐は・る【引き張る】
[動ラ四] 1 無理に連れて行く。ひっぱる。「そばへたる小舎人童などに—・られて泣くもをかし」〈枕・三九〉 2 強く引いて張る。ひっぱる。「弓ヲヒサシク—・ッテ」〈日葡〉
ひき‐ばかま【引き袴】
丈が足より長く、裾を後ろに長く引いて着用する袴。
ひき‐ばん【引き番】
当番があけて休みであること。また、その休み。非番。「出番と—がござりますから」〈滑・浮世風呂・三〉
ひき‐ひき【引き引き】
[形動ナリ]《「ひきびき」とも》各自、自分の心のままにすること。思い思い。「人も—に方々別れつつ結縁しけり」〈発心集〉
ひき‐ひろ・ぐ【引き広ぐ】
[動ガ下二]引っ張って広げる。「勧進帳を—・げ高らかにこそ読うだりけれ」〈平家・五〉
ひき‐び【引き日】
遊女が揚げ代を自分で負担して勤めを休む日。「—の何のと、てっきり七両は要りませう」〈浄・氷の朔日〉
ひき‐ふだ【引(き)札】
1 商品の宣伝や開店の披露などを書いて配る広告の札。「引越は容易に出来ますと云う移転会社の—であった」〈漱石・門〉 2 くじ引きの札。