大見得(おおみえ)を切(き)・る
1 歌舞伎で、役者が特に際だった見得の所作をする。 2 自信のあることを強調するために大げさな言動をとる。また、出来もしないことを出来るように言う。
大向(おおむ)こうを唸(うな)ら◦せる
役者が、うまい芸で大向こうの観客を感嘆させる。また、一般にすぐれた技巧で多くの人々の人気を博する。 [補説]「大向こう」は、舞台から見て正面後方にある観客席で、転じて芝居通の観客のこと。「向こう...
おく‐やく【奥役】
劇場で、楽屋に関するいっさいを取り仕切る人。今日では、興行主と役者・作者・裏方などの間に立って、狂言の選択・配役、また給料の処理などを行う。
おくり【送り】
1 物品などを送ること。「被災地—の物資」 2 人を送ってゆくこと。また、人を見送ること。「—の車」 3 管轄を移すこと。「検察庁—」 4 死者を守って墓所まで行くこと。葬送。「野辺の—」 5 ...
おくり‐さんじゅう【送り三重】
歌舞伎下座(げざ)音楽の一。主な役者が愁嘆の思い入れで花道を引っ込むときの三味線の曲。
おした‐の‐わかいしゅ【御下の若い衆】
昔、歌舞伎の最下級の役者の呼び名。稲荷町(いなりまち)。
おとこ‐がた【男形】
歌舞伎で、もっぱら男役を演じる役者。また、その役柄。⇔女形(おんながた)。
おとこ‐しゅう【男衆】
1 男の人たち。おとこしゅ。おとこし。「御輿(みこし)を担ぐ—」⇔女子衆(おなごしゅう)/女衆。 2 男の奉公人。おとこしゅ。おとこし。⇔女子衆/女衆。 3 役者・芸者などの身の回りの世話をする男。
おとこ‐まえ【男前】
1 男としての容姿。特に顔だち。「—が上がる」 2 「男振り2」に同じ。美男。「—の役者」 3 性格や態度が男らしいこと。男気があること。
おなごり‐きょうげん【御名残狂言】
1 歌舞伎で、役者が引退するときやその土地・劇場を去るときに暇乞(いとまご)いとして出す狂言。 2 ⇒秋狂言(あききょうげん)