さ‐よみ【貲布】
シナノキの皮を細く紡いで織った布。古くは調として上納された。後世は、粗く織った麻布をさしていう。さいみ。さゆみ。《季 夏》
さん‐だいぶつ【三大仏】
奈良の東大寺、河内の太平寺、近江(おうみ)の関寺の大仏。後世は奈良の東大寺、鎌倉の高徳院、京都の方広寺の大仏をいう。
ざっぽう‐か【雑方家】
古医方(こいほう)と後世方(ごせいほう)を併用する、江戸時代の漢方医家の一派。
し‐きれ【尻切れ】
《「しりきれ」の音変化》 1 底に革を張った草履。後世の雪駄のもとの形という。 2 「しりきれぞうり」に同じ。
し‐し【獅子】
1 ライオン。古来、百獣の王とされる。 2 高麗から伝来したとされる、1に似た想像上の動物。木・石・金属などで作り、狛犬(こまいぬ)と対にして神社社頭などの左側に置いて魔よけとした。後世、狛犬と...
しぜんさいがいでんしょう‐ひ【自然災害伝承碑】
後世に伝えるため、津波・豪雨・火山の噴火・地震などの被害や、それらから得た教訓について記した碑。 [補説]三陸大津波の被害と「此処(ここ)より下に家を建てるな」の戒めを記した、岩手県宮古市の大津...
しとぎ【粢/糈】
水に浸した生米をつき砕いて、種々の形に固めた食物。神饌(しんせん)に用いるが、古代の米食法の一種といわれ、後世は、もち米を蒸して少しつき、卵形に丸めたものもいう。しとぎもち。
し‐び【鴟尾/鵄尾/蚩尾】
古代の大建築で、大棟の両端につけた飾り。中国に源があり、形は鳥の尾または魚のようで、沓(くつ)にも似ているところから沓形(くつがた)ともいう。後世の鬼瓦・しゃちほこの祖型。
しも【下】
1 ひと続きのものの末。また、いくつかに区別したものの終わりの部分。 ㋐川の下流。また、その流域。川下。「—へ漕ぎ下る」「—で釣る」⇔上(かみ)。 ㋑時間的にあとと考えられるほう。現在に近いほう...
しゃち‐ほこ【鯱】
1 想像上の、魚に似た海獣。頭は虎(とら)に似て背に鋭いとげがあり、尾は空に向かって反り返る。 2 城などの屋根の大棟(おおむね)の両端につける1をかたどった金属製・瓦製などの飾り物。火よけのま...