お‐ひがん【御彼岸】
雑節の一つである彼岸、または彼岸会(ひがんえ)のこと。→彼岸
お‐ひきずり【御引き摺り】
1 着物の裾を引きずるように着ること。また、そのように仕立てた着物。花嫁衣装の類。 2 「引き摺(ず)り1」に同じ。「おふくろは—と来ているから」〈二葉亭・平凡〉
お‐ひきたて【御引(き)立て】
「引き立て」の尊敬語・美化語。目をかけて用いること。「本年も—のほどよろしくお願いいたします」
お‐ひきのうし【御引直衣】
天皇が日常に用いた身丈の長い直衣。裾を長く引いて着用し、下に紅(くれない)の長袴をはく。御下げ直衣。ひきのうし。
お‐ひきまわし【御引(き)回し/御引き廻し】
指導や世話をしてもらうことを、その相手を敬っていう語。「—のほどお願いいたします」
お‐ひげ【御髭】
「ひげ」の尊敬語・美化語。
御髭(おひげ)の塵(ちり)を払(はら)・う
《宋の参政丁謂(ていい)が、宰相の寇準(こうじゅん)の髭が吸い物で汚れたのを拭いたという「宋史」寇準伝の故事から》高貴の人や権力のある者にこびへつらう。おべっかを使う。
おひ‐さま【御日様】
太陽を親しんでいう語。主に女性・幼児が使う。
お‐ひざもと【御膝下/御膝元】
1 貴人のおそば。 2 天皇や将軍などのいる土地。首都。「幕府の—を騒がす」 3 権力者の直接の支配下。「家元の—で起こった不祥事」
お‐ひたき【御火焚/御火焼】
京阪地方で、陰暦11月に行われる火祭り。寺社で広く行われた。火をたき、神酒(みき)を供え、神楽を奏する。おほたき。《季 冬》「—や霜うつくしき京の町/蕪村」