善人(ぜんにん)猶以(なおも)て往生(おうじょう)を遂(と)ぐ況(いわ)んや悪人(あくにん)をや
《親鸞「歎異抄」から》他力をたのみとしない善人でさえ往生できる。ましてや、悪業に苦しみ、ひたすら他力をたのむ悪人が往生できないわけがない。
そう‐くつ【巣窟】
1 居住する場所。すみか。「舟子漁夫の—と為り」〈服部誠一・東京新繁昌記〉 2 悪党のすみか。悪人のかくれが。「麻薬密売人の—」
大姦(たいかん)は忠(ちゅう)に似(に)たり
《「宋史」呂誨伝から》大悪人は、巧みに自分の本性を包み隠して、主君の気に入るように勤めるから、まるで忠臣のように見える。
たい‐ぼん【大犯】
《「だいぼん」とも》大きな罪。重大な罪。大罪。「この重衡卿—の悪人たるうへ」〈平家・一一〉
たいりつ‐せつ【対立節】
一つの文の中で、意味の関係上、互いに対等の資格をもって結合している節。「悪人は衰え、善人は栄える」のそれぞれの節の類。
だい‐あく【大悪】
大きな悪事。極悪(ごくあく)。また、大悪人。「—無道(ぶどう)」⇔小悪。
だい‐きょう【大凶/大兇】
1 (大凶)縁起や運勢がこの上なく悪いこと。⇔大吉。 2 この上もなく大きな罪悪。また、大悪人。
だいばだった‐ぼん【提婆達多品】
法華経の第十二品。提婆達多と竜女の成仏を通して、悪人などの成仏を説く。
ちゅう‐じょ【誅鋤】
[名](スル) 1 鋤(すき)で掘りおこして雑草を根絶やしにすること。 2 悪人などを殺して絶滅すること。「梗命(こうめい)の者のみ—せらるる御旨意ならば」〈染崎延房・近世紀聞〉
ちゅう・する【誅する】
[動サ変][文]ちゅう・す[サ変]悪人や罪のある者を殺す。成敗する。「無道の役人を—・し」〈鴎外・大塩平八郎〉